阿須丘陵・七国峠2013/08/13 23:33


つい先日、MTBのサイクリングで、飯能市の県道195号線を走っていたところ「七国峠入口」なる目立たない立て看板が偶然目に留まり、帰宅後に調べてみたところ、どうやら阿須丘陵には七国峠なる山道があり、ハイキングコースになっているらしいことを知りました。

ただ、この峠はマイナーなのか、ネットにあまりにも情報が少なかったので事前調査もままならず、MTBで入れるコースなのかさえ判らなかったのですが、GoogleMapの航空写真で見ると中腹に車の姿が見えたので、少なくともそこまではMTBで行けるだろうと思い、行ってみることにしました。

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まずは阿須交差点から100mほど南下したところを右折し長沢寺の横を通る。お盆の入りだったため迎えにくる人が多かった。 そこを真っ直ぐに進むと、突如民家が途切れて砂利道が始まる。 一応地元なので、このあたりまでならよく知ってる。 知らないのはここから先。

まずは唐沢川沿いに進む

横を流れる川は唐沢川というらしい。
流れは少ないが、せせらぎの音は心地よい。

そこそこ進んだところ、突如二手に分かれる場所に出た。
恐らく航空写真で見た、車が停まっていた場所だろうと推測。

見ると、どちらの道も車が通れるくらい広い。
それもそのはず、しばらくそこで悩んでいる時、突如右手(落合方面)から軽トラがやってきた。あえてこの道を通ってやってきた理由はさっぱりだが、もしかしたら途中にいくつかあった会社に用のある人だろうと推測する。お盆で寺の前は人だかりで危ないし。

とりあえず青梅に行きたいので、左手に進むことにした。
ちなみに左手の空き地に車が1台止まっていた。航空写真に写っていた車と同じ場所だ。こんな何もない所に人の姿が見えない車――練炭自殺で倒れてるかとも思ったが、本当に乗っていなかった。こんなところに車を停めて一体どこへ行ったのだろう?

南下を始めると、すぐに「阿須丘陵七国コース8A」なる看板が目に留まった。
実は七国コースの看板を見たのはこれが初めて。

もともと重度の方向音痴で、現在は多少克服して方向音痴「気味」の私は、地図を見るのがとにかく苦手でして、現在どこにいるのか、どう行けばいいのかなどがサッパリわからない。とりあえず看板に書かれた矢印の方向が急坂すぎてMTBで行ける場所じゃないことだけはわかる。なので、更に南下を続ける。

すると、進行方向の小川に、作業服を着たおじさん二人がいて何かをやっていた。恐らく先の車の所有者だろう。ただでさえ狭い道に座り込んでいて通りにくそうな雰囲気だったので、人があまり通ってなさそうな山道へ行ってみることにした。
(帰宅後に判明したが、ここが運命の分かれ道だったらしい)


山道へ


MTBにはもってこいの、ややダーティな道。
クモの巣がとにかく多く、突っ込むこと数十回。
クモの巣ってのは1日もあればできるらしいが、それにしたって多い。
全然人とすれ違わないし、ここは一体どれくらいの頻度で人が通るのだろう?

小川から少し離れていたが、しばらく走っていると再びせせらぎが聞こえはじめ、小川と遭遇。山のど真ん中で、周囲にはまったく人がおらず、一人ただ静かに小川の流れる音を聞きながら、木漏れ日を眺める――。

山ならでわの癒し

――山の楽しさはここにある。
大きく開けた場所で、遠くの眺めをダイナミックに楽しむだけにあらず。
こうした静かな場所で、癒しに身を委ねるのもまた楽しい。

コースも次第に荒れて、だんだん楽しくなってきた。

こういう風景好き

しばらく進んだところで、倒木に道を2カ所塞がれていた。
そこを過ぎた直後に、盛大にクモの巣をかぶってしまい、腹が立って足でクモの巣を蹴落としながら進んでたら、突然対向から男女ペアのMTBがやってきた! 初めて人とすれ違ったw というか、なぜ普段やらないことをしているタイミングで人と出会うのか(;´Д`)

すっごい恥ずかしかった!(>_<;)

それから更にダーティな道をひたすら登り、ようやく登り切った!
そこには、なんと車のわだちがあった。
こんなところまで自動車がやってきてる証拠だ。

道が3分岐していたが、わだちの方は下ってるし、一方はMTBでは登れなさそうなので、消去法で残りの一本の道に進んでみると、今日2つめの看板を見つけた!
「阿須丘陵七国コース11」

第11チェックポイント

なんか、いろいろすっ飛ばしてる気がする(^_^;
なんにせよ、ここから先は道が綺麗に整備されてる。

とりあえず見てくるだけのつもりで岩蔵温泉と書かれた方面に行ってみると、「七国コース10」があった。もちろん青梅方面に行きたいので引き返す。

弥兵衛松

この七国コース11のところには1本の松が祀られていた。調べたところ「弥兵衛松」というらしい。 その昔この峠を守っていた弥兵衛さんが建てた小屋の痕から生えてきた松とのこと。
こちらのサイトを参考にさせて頂きました)

更に南下すると、すごく開けた場所に出ました。
七国広場というらしい。 ここに地図が貼られていたので見てみると、なにやらこの近くに山頂があるとのこと――見取り図系の地図はすごく苦手なのだが、とりあえず地図が示す場所を探してみる。

地図メイン

――だけど見つからない。
見つからないものは仕方ないので、先に進むことにした。

すると、すぐ左手に道が――進んでみるが、なんとなく違う方に行きそうだったので引き返す。 もう1点、登りの痕がある。 とりあえず登ってみると・・・。

七国峠山頂の三角点

ありました山頂!!
ちゃんと三角点も埋まってます!

いやー、実は元々七国峠の山頂へは行くつもりは無かったのですが、今日は本当に偶然に偶然が重なって辿りついてしまいました。 本当に良い気分です。 まあ見晴台と呼ばれる割には何も見えませんが・・・冬場なら見通しも良くなるかもしれません。

では、先に進もう。

青梅側は舗装されてた

なんと舗装されてます。
どうやら青梅からは簡単に来れるようですね。

この舗装路を下ると民家が見えてきたのですが、その途中で妙な階段があったので、MTBを担いで登ってみました。 すると、すごく広い野原の奥に、何とも立派なお堂が。

七国山不動尊

七国山不動尊というらしいです。
お賽銭を入れてお礼をし、再びMTBを担いで階段を降りると、見覚えのある風景が・・・ここは青梅市今井の裏道ですな。岩蔵街道から国道299方面へ行く時によく通る道です。
 
ううむ?
予定では青梅今井病院のところに出るはずだったんだが・・・。

七国峠コースマップ

帰宅後に、別に撮影しておいた地図を見たところ、どうやらチェックポイント8を7の方面には行かず、8Bの方面へ行ってしまったらしい。 ネットで見つけられなかったからコースマップもなかったし、コースの段取りを完全に無視して走ってたから番号で示されてもわけがわからず、それどころか中腹まではコースマップにもない道(唐沢川沿い)を走ってきたことに・・・。

しかも7は、オジサン達が何かしていて通れなかった道。 もしオジサン達がいなければ、そのまま青梅今井病院にあっさり抜けてしまったのかもしれないが、そこでひねくれて8Bの方向へ向かってしまったから、偶然にも三角点に辿り着くことができてしまったらしい。

お盆の入りで、知らない御先祖様が沢山いて、親切に導いてくれたのだろうか? 連日猛暑日ですが、今日は気温も落ち着いていて、しかも山なので走ってても涼しい。 本当に快適の一言でした(>▽< )

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その後、ひたすら東に走り、国道299号バイパスに乗り、芦苅場付近をうろついたあと、マークしていた宮沢湖近辺を走ってみることに。

下の鉄塔は、高麗川線21番鉄塔。
今日は送電線を追うのが目的じゃないので。

高麗川線21鉄塔

しばらく進むと、宮沢踏切。
JR八高線、東飯能-高麗川間にある、周囲に人気のない踏切です。
飯能市が開催しているツーデーマーチのコースにもなってるんでしょうか?

宮沢踏切

更に進むと、宮沢湖霊園の入口前に辿り着きました。

宮沢湖入口

とりあえず宮沢湖霊園入り口を下ると、すぐに公衆トイレがあるのでお借りし、宮沢湖へ向かおうとするが、どこから行けるのかサッパリわからず、今日一番の勾配角30度以上あるんじゃないかって急坂をゼーハーしながら登り、順当ルートに戻って宮沢湖へ。

レイクサイドパーク宮沢湖の遊園地側は廃業?

遊園地(?)が完全に閉鎖されてるようです。
数年前に来た時は結構賑わっていて、アーチェリーを楽しんだのですが。

宮沢湖から日高を眺める

宮沢湖の堤防から日高を眺める。
良い風景です。

走行距離、約32km。 今日は色々と楽しかったのですが、急坂の多い場所ばかり選んで走っていたので、そこそこ疲れました( ̄◇ ̄;)
.

コメント

_ (未記入) ― 2013/12/02 10:50

ネットに皆が載せてないのは、ネットに載せて山が荒らされたりするのを警戒してるからではないでしょうか?

あまりに多くの人が山に入って立ち入り禁止になったら走れなくなるからではないですかね?

多分皆さんそういう思いだと思います。

_ (未記入) ― 2013/12/02 10:51

ネットに皆が載せてないのは、ネットに載せて山が荒らされたりするのを警戒してるからではないでしょうか?

あまりに多くの人が山に入って立ち入り禁止になったら走れなくなるからではないですかね?

多分皆さんそういう思いだと思います。

_ K2000 ― 2013/12/04 12:08

書き込みありがとうございます!

すみません、七国峠はハイカーの方のブログ等では結構紹介されていました。

ただハイキングコースとして整備されている割りにコースマップや入山前の注意事項などを記した公式情報がみつからないのが疑問で、当然ブログ等では事前に知りたかった注意事項やコースの詳細は一切得られず、結局手探りでの入山を余儀なくされたということだったのです。

ただ、後に調べたところ岩渕-山頂-青梅に至るコースの情報は結構見つかり利用者もかなり多いようですが、逆に私が知らずに通らせて頂いた落合・今井方面のコースの情報は少数で、事実2度入りましたがハイキングコースとして整備されているのに人の気配がまったくなく、正直朽ち気味で、コース自体非常にわかりにくい感じでした。バス停は近いですが、駅からは果てしなく遠回りになるコースなので、ほとんど利用されないのかもしれません。

通ってみるとわかりますが、ここは自然を感じながらわだちを頼りにのんびりと進むのに向いてるので、飛ばすようなバカが踏み荒らすということはそうそう無いと思いますが、こちらのコースに人を近づけないために隠すということはあるかもしれませんね。

_ 次郎 ― 2014/05/03 09:38

トレイルに関する考え方はそれそれだと思いますがハイク、トレラン、自転車で大多数のコースがかぶっている現状を考えると非公開にする意味を余り私も感じません。
自分で見つけた&手入れに参加等のコースはGPSマップ付きで公開していますが難度の高い危険なコースは非公開としています。
MTB復帰して3年目ですが離れていた間にMTBへの世間からの悪感情が高まっているのに驚くばかりです。
コースが多数わかれば分散とその他の山岳利用者への働きかけをする機会も増えるので私は”アリ”だとおもいますよ。

_ K2000 ― 2014/05/03 22:17

書き込みありがとうございます!

そうですね、一般利用が許可されたコースである以上、人は必ず来ますし、人が来る以上、情報を隠すことは混乱と危険を招く原因になると思います。マナーを決めて、コースの利用者にしっかりとルールを与えることは安全を守り環境を保全する上で欠かせませんし、コースの詳細を事前に熟知し、また通るべきでない場所を利用者が知っておくことは不必要な事故を防ぐ為にも重要なので、「道しるべ」は公表されるべきと考えます。

ルール以上にマナーを徹底し、また環境を汚さず、他の利用者に迷惑のかかる乗り方をしなければ、山をMTBで走ることは全然構わないと思います。私はMTBだけでなくハイキングや登山も軽くたしなみますが、ハイカーや登山者もまたマナーの悪い人は居ます。悪い人はとことん印象が悪いので、他のマナーの良い人も悪く見えてしまう。必要なのは互いの思いやりだと思います。

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