心臓バイパス手術2012/02/13 10:10


天皇陛下のバイパス手術――。

うちの母親も、8年前、心臓の冠動脈が詰まってバイパス手術をしました。

本来、心臓を止めて血管バイパスを行うのですが、色々と悪いことが重なって通常の手順では手術できない状態だったので、「オプキャブ」という心臓を止めずに施術する当時ではあまり例のない方法で手術してもらい、助かりました。
(今では普通にオプキャブも使われてるでしょうね)

特に悪かったのが、手術中は出血を減らすため、血液凝固を促進する薬品を使って血液をドロドロにして、術後にヘパリンという血液抗凝固薬で血液をサラサラに戻すということをするのですが(ん?どろどろにはさせないか?)、事前の検査中にヘパリンを使いすぎたせいで、ヘパリン起因性血小板減少症という、血液がサラサラになりすぎて凝固コントロールが不可能になる状態になり、そのまま手術したら大量出血する可能性があったというもの。

最終的にはヘパリンに代わる薬品を使用したり、主治医の執刀ではなく埼玉医大の教授に手術して頂いて無事に助かりましたが――。

母の場合、発作・入院から2ヶ月かかってようやく手術した関係でリハビリ期間も長く、リハビリ1ヶ月プラスで、入院から退院まで3ヶ月かかりました。

陛下の場合はすぐにでも手術できる状態でしょうから、手術から半月~1ヶ月後には復帰というところでしょうね。 本当、頑張って下さい。